第四十句

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
  ものや思うと 人の問うまで
   (平兼盛:たいら の かねもり)
   
しのぶれど 音に出でにけり わがこえは
  どうかしたかと 人の問うまで
   (腹痛山盛:はらいた の やまもり)/strong>

   
解釈:
 上の句3番目の「わがこえは」の「こえ」は、「声」と「肥」の掛詞になっています。
 「声」は「消化管の入口である口腔と反対側の管口から出た声=屁」、「肥」は「腸管に堆積物」を意味しています。
 腹痛をじっと我慢していたが、とうとう放屁してしまった。
 まわりにいる人に気づかれ、どうかしたのかと声をかけられた。
 ここまでの解釈が研究者の間では一般的ですが、私はもっと深い意味があると考えています。
 作者の名前も考慮すると、「人が問うまで」我慢したが、結果的に「声」をかけられたので、とうとう我慢できずに、作者は山盛の「肥」を相手に掛け返してしまったと歌った句だと私は解釈しています。


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